信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

ボランティア本格化 岡谷市湊地区で270人が活動
2006年8月 2日(09:53)
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 土石流災害の被災地、岡谷市湊地区の避難勧告が全面解除された1日、住宅や店舗に流れ込んだ土砂を撤去するボランティア活動が本格化した。この日は、ボランティアと派遣の県職員ら計約360人が市内で作業をし、うち約270人が湊地区で活動した。
 勧告が解除された湊3では、30人前後のグループに分かれておよそ5時間にわたって作業。建物の中や周囲に、厚さ1メートル以上も土砂がたまっている場所もあり、スコップで懸命にかき出し、バケツリレーで運び出すなどした。
 同僚の自宅がこの日勧告が解除された地域にあるため、ボランティアに参加したという同市小井川小学校の男性教員(34)は「想像以上の悲惨な状況。ひたすら土砂を掘ったが、まだまだ残っている」と話していた。
 市災害救援ボランティアセンターは同日、湊小学校に「サテライトセンター」を設置。スコップや一輪車を提供するなど、湊地区の復旧支援の拠点とする。
 同センターは「湊地区では、まだ多くの民家の片付けが残っている。今後、さらにボランティアの助けが必要になる」としている。センター(電話24・8146)は、岡谷市役所1階でボランティア登録を受け付けている。
【写真説明】住宅に流れ込んだ土砂をバケツやスコップで外に出すボランティアら=岡谷市湊3


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