信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

復興願い諏訪湖畔を清掃 災害後初、温泉旅館組合
2006年7月29日(10:14)
06072904.jpg

 諏訪湖温泉旅館組合は28日、観光シーズン中に月1回行っている諏訪湖畔清掃を豪雨災害後初めて行った。床上浸水などの被害に遭ったホテル・旅館も多いが、24日には全組合員がほぼ通常営業を再開したという。本格的な観光シーズンに向けて復興を誓い、軽トラック2台分のごみを拾い集めた。
 湖畔近くの諏訪聖母幼稚園に通う親子約20人も応援に駆けつけ、計50人余が参加。諏訪湖間欠泉センターから石彫公園までの湖岸で、空き缶や菓子などの空き袋、たばこの吸い殻などを拾った。
 湖で連日花火を打ち上げるサマーナイトファイヤーフェスティバル開催が8月1日からに延期されるなど、観光面でも災害の余波は続く。組合の上条潔理事長は「私たちが元気を出さないと、お客さまにも楽しんでいただけない」と組合員を激励していた。
 一時は露天風呂に泥水が流れ込んだという湖岸通りの旅館の専務小松弘人さん(36)は「予約客には、メールやファクスで復旧状況を伝えている。この災害を機に、行政は治水や下水対策をしっかりしてほしい」と話していた。
【写真説明】諏訪湖畔に打ち上げられた大量のヨシの間のごみを拾い集める組合員ら


<前の記事 大雨被害 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun