信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

被災住民訪ねて要望を発掘 下諏訪の有志男性2人
2006年7月29日(10:13)
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 下諏訪町社会福祉協議会の災害救援ボランティアセンターに登録している町内の25歳の男性2人が、復旧作業の手伝いの合間に「おせっかい隊」と銘打って被災した家庭を訪問し、ボランティアの派遣要望を掘り起こしている。センターへの依頼も徐々に増え、効果を上げているようだ。
 同センターは22日から、依頼があった被災者宅に登録ボランティアを派遣している。初日から活動するライフセーバーの小口秀明さん(大社通り)と23日から加わった専門学校生の青木航志さん(東赤砂)は「実際の被災状況に比べ、センターへの依頼が少ない」と感じ、隊を結成。「災害救援ボランティアセンター おせっかい隊」と書いたタオルを付けた軽トラックなどで、被災者宅を訪問している。
 「被災者と話すことで、センターの存在を知らない人や、利用を遠慮しているお年寄りもいることが分かった」と青木さん。訪問後にセンターに電話で依頼が来たり、その場で依頼を受けてごみを町清掃センターに運んだりもした。
 「若い人のアイデアには効果がある」とセンタースタッフの中村昇さん(63)。小口さんは「状況が落ち着くまでは続けたい」と話している。
 ボランティア派遣の申し込みは同センター(電話27・1703)へ。31日、下諏訪総合文化センター内から町老人福祉センターへ移転するが電話番号は変わらない。
【写真説明】軽トラックで地域を回り、ボランティア作業の合間に家庭を回って要望を聞く「おせっかい隊」


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