三洋電機(大阪府守口市)は28日、土石流の被災者が生活する岡谷市内の避難所などに、業務用の空間清浄システム30台を寄贈した。周辺道路などの土砂が乾いてほこりっぽくなっている上、風邪をひく人もいる中、「空気が全然変わった」と喜ぶ声が聞かれた。
同社の野中ともよ会長が、避難所で眠るお年寄りがせき込む姿をテレビで見て、田中知事に支援を申し出た。市内の避難所で最も多い約130人が生活する湊小学校には16台を設置。被災者を見舞った野中さんは「皆さま本当にお疲れさまです。少しでもお役に立ちたい」と語りかけた。
このほか、避難所になっている岡谷南部中に4台、岡谷西部中に2台を設置。今後の災害に備え、県の諏訪合同庁舎で5台、伊那合同庁舎で3台を保管している。