深夜まで営業する諏訪湖周辺の美術館や博物館をバスで巡る「諏訪の長い夜」(諏訪商工会議所などの実行委員会主催)が28日、2日間の日程で始まった。今年で2回目となり、昨年より1館多い12館が参加。豪雨災害の影響で諏訪地方では市民祭りなどの中止が相次ぐ中、諏訪の活気も発信しようと開催に踏み切った。
湖周に点在する文化施設を生かした取り組みだ。開幕セレモニーで、諏訪商議所の有賀昭彦副会頭は「中止すべきだとの声もあったが、諏訪の元気なところも見てほしい」と強調した。
この日は一部を除き各館が深夜零時まで開館。巡回バスは1時間間隔で運行し、来訪者は共通パスポートで入館する。
諏訪市原田泰治美術館を訪れた市内の60代の女性は「いくつかの館にお目当ての展示があるので、各館をゆっくりと回りたい」と話していた。
美術館などのほか湖周にある公園やホテルでは、音楽グループやまちづくり団体が音楽演奏や建物のライトアップなどのイベントを繰り広げた。
29日は午前9時から午後9時まで。