信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

常念岳への林道迂回路の整備を開始
2006年7月28日(09:18)
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 北アルプス・常念岳の登山口に通じる林道一ノ沢線(安曇野市)が豪雨の影響で通行止めになっている問題で、常念小屋が27日、徒歩で通行できるよう、崩れた林道の一部を迂回(うかい)する登山道の整備を始めた。車両が通行できるめどは立っていないが、林道を管理する安曇野市は28日午後3時から現地を調査。安全が確認できれば、同日夕にも徒歩での通行を許可する。
 現場は県営烏川渓谷緑地「森林エリア」駐車場から約3・5キロ先にあり、林道が長さ約20メートルにわたり崩れている。約70メートルの迂回路を応急的に整備し、費用は常念小屋と市が負担する予定。
 常念小屋を経営する山田恒男さん(73)は「登山者が減ると、山小屋だけでなく、安曇野全体の観光業に大きな影響が出る。何とか早く復旧させたい」と話している。
 同市は常念岳と蝶ケ岳に通じる別の林道「烏川線」については引き続き、徒歩、車両とも全面通行止めにしている。
【写真説明】常念岳へ通じる林道一ノ沢線の崩壊現場。右側の斜面に迂回する登山道を設ける


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