信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

塩尻玄蕃まつり中止 開始以来初めて
2006年7月28日(09:10)

 塩尻商工会議所などでつくる実行委員会は27日、29日に開催予定だった「第31回塩尻玄蕃(げんば)まつり」の中止を決めた。豪雨災害で市内には自宅全壊などの被害が出ていることや、当日も雨の可能性が高いことから判断したという。
 市内には、豪雨災害で自宅を失った人のほか、床上・床下浸水の復旧作業のため、経営する店舗や宿泊施設の営業ができない人がいる。実行委役員らがこの日、市役所で会議を開き「市民祭である玄蕃まつりを開く状況にない」との考えで一致した。
 実行委によると、同まつりの中止が事前に決まったのは、1976(昭和51)年の開始以来、初めて。今回は49グループ、計3160人が参加し、大門商店街で踊る予定だった。
 実行委は、市内企業などが提供した協賛金の一部を、今回の豪雨災害の被災者義援金に使いたいとしている。


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