信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

避難指示をすべて解除 なお570人が避難生活
2006年7月27日(09:35)

 活発な梅雨前線による豪雨災害で、上伊那郡辰野町は26日、土砂崩落を受けて10世帯に出していた赤羽地区の避難指示を解除し、これで県内市町村で避難指示はなくなった。また、岡谷市の林新一郎市長は同日、6人が死亡し1人が行方不明になっている同市湊の土石流災害現場周辺の避難勧告解除に向けて、現場の上部に2次災害を防ぐ大型土のうを設置する方針を示した。
 県によると、県内で同日夜、避難生活を送っているのは、自主避難を含めて9市町の570人。
 岡谷市の大型土のう設置について、会見した林市長はできる限り早く行う方針を示したが、着工から作業完了まで1週間程度はかかる見込み。勧告解除は8月に入ってからの可能性がある。
 また、岡谷市が避難勧告が出ている湊地区の137世帯に許可した2回目の一時帰宅では、88世帯205人が自宅の片付けなどをした。
 岡谷市湊で行方不明になっている花岡滋さん(75)と、上田市手塚の産川に車ごと転落したとみられ行方不明になっている小林正子さん(57)の捜索も続けられたが、ともに手掛かりはなく、27日も捜索を続ける。


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