伊那建設事務所は26日、破損した伊那市西春近と東春近を結ぶ天竜川の殿島橋について「早急に撤去し、3年以内に新しい歩道橋を設置したい」と明らかにした。現在、橋の一部が崩落する恐れがあり、30日までに右岸側橋脚2基を含む約60メートルを撤去する。
殿島橋に替わる歩道として、同事務所は上流の春近大橋を活用し、左右の路側帯の幅を0・6メートルから1・25メートルに広げる新たなラインを引く。同橋右岸側の交差点に、歩行者用信号機も近く設置する。
国立信州高遠青少年自然の家に通じる同市高遠町藤沢の県道の崩落個所は、28日までに仮設道路を設けて片側通行にする。天竜川堤防の決壊復旧工事に伴い片側通行になっている箕輪町北島の国道153号バイパスは、31日までに全面開通する予定だ。