信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

岡谷で2回目の一時帰宅 午前は41人自宅に
2006年7月26日(14:50)
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 梅雨前線に伴う豪雨災害で、岡谷市災害対策本部は26日午前6時、同市湊の土石流災害現場で、行方不明の花岡滋さん(75)の捜索を再開した。上田市手塚の産川に車ごと転落したとみられる小林正子さん(57)の捜索も続いているが、いずれも正午現在、見つかっていない。
 岡谷市は同日、避難勧告を出している現場周辺の137世帯に、被災から2回目となる一時帰宅を許可。午前中は21世帯41人が、それぞれ自宅に戻り、生活用品などを持ち帰った。捜索と並行し、現場に残った大量の流木や土砂の搬出も本格化。流木などを運び出すトラックが次々に行き来した。
 伊那市は正午までに、地滑りが発生した高遠町藤沢松倉の40世帯117人、がけ崩れの恐れで同町西高遠霜町の2世帯4人に出していた避難勧告を解除。上伊那郡箕輪町も正午に、土石流発生で北小河内地区の88世帯337人に出していた避難勧告を解除した。土石流センサーを設置し、応急工事のめども立ったため。これで伊那市と箕輪町の避難勧告はすべて解除された。
 同郡辰野町は午後1時、避難指示を出していた赤羽地区の10世帯33人のうち9世帯27人について避難勧告に切り替えた。1世帯6人については指示を解除した。
 県土木部によると、豪雨による土砂災害は26日午前の段階で、94カ所で確認した。内訳は、土石流41カ所、がけ崩れ28カ所、地滑り25カ所。
【写真説明】2度目の一時帰宅に向かう住民たち=26日午前10時5分、岡谷市湊3


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