25日午後11時40分ごろ、岡谷市川岸東2のJR中央東線で、豪雨災害の復旧工事をしていた山梨県北杜市の会社員(57)ら7人が目などに痛みを訴え、岡谷市内の病院へ運ばれた。手当てを受けたが、いずれも異常は認められなかった。
岡谷署によると、7人は重機を使い、線路一帯にたまった土砂を除去していた際、土砂に交じっていた液体農薬のクロルピクリンが入った金属製の円筒形の缶(直径約30センチ、高さ約40センチ)を破損し、ガスが発生したとみて調べている。
県諏訪地方事務所などは、現場周辺の土壌に消石灰を散布し、中和するなどの措置をした。
県諏訪保健所によると、クロルピクリンは劇物指定の農薬で、土壌の微生物の殺菌に使用される。揮発性が高く、ガスにより目が刺激されたり呼吸が苦しくなったりすることがある。