信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

塩尻市の被害推計44億円余 大幅増の恐れ
2006年7月26日(09:24)

 塩尻市は25日、梅雨前線豪雨による同日現在の市内の被害推計額をまとめた。林道や治山施設を中心に44億6300万円余に上る。被害が目立つ楢川地区で林道や砂防施設の被害状況調査に着手していないため、被害総額は今後大幅に増えるとしている。
 被害額の内訳は、市道や県道の路肩崩落、河川の護岸崩壊など建設分野が最も多く25億8000万円。林道の路肩崩落など林務が17億900万円。田畑の取水口決壊や農作物被害といった農政は1億230万円。上下水道は、配管の流出などで7190万円だった。
 一方、田中康夫知事と小口利幸塩尻市長ら5人は同日、自衛隊のヘリコプターで楢川地区を中心に市内の被災状況を上空から視察した。同地区の山林では、沢筋に土砂が流れた後が多数確認できたという。市長は視察後、「今後、現場を詳しく調べ、専門家を交えて有効な対策を取らなければいけない」と話した。


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