信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

避難所での情報提供を反省 伊那市長
2006年7月26日(09:11)

 伊那市は25日の定例記者会見で、市内の豪雨災害状況のまとめを発表した。小坂樫男市長は避難所運営で「市民が一番欲しがっているのは災害情報だということが分かった」と説明。テレビがなかったり、地元の災害情報を詳細に伝えたCATVを放映できない避難所があったことを反省点に挙げた。
 市は19日、「西春近の天竜川堤防で決壊が始まった」との誤った情報に基づき避難勧告を発令、1時間半後に撤回した。小坂市長は会見で「迅速な対応は悪いことでないが、きちんと確認した上で発令すべきだった」と述べた。土石流が発生した西春近柳沢地区の前沢については、鉄骨組みで流木を止められるスリット式ダム設置の必要性を指摘した。
 市のまとめによると、床上浸水は山寺区と西春近柳沢で民家1軒ずつ。床下浸水は民家や店舗、事務所など56軒。東春近の観測点で降り始めの15日から21日までの降水量は416ミリ。


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