信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

「県は危機管理意識高めて」松本市長が注文
2006年7月25日(09:27)

 松本市は24日、梅雨前線豪雨による市内の被害状況をまとめた。15―21日に床上浸水が2棟あり、各地で土砂流出・崩壊が多発。38世帯90人が自主避難した。菅谷昭市長はこの日の定例記者会見で、主な河川や道路を管理する県に対して「危機管理の意識をもっと高める必要がある」との考えを述べた。
 床上浸水は、寿北と四賀地区会田で発生。床下浸水は惣社、北深志などの16棟。国道19号の1カ所、国道158号沿いの2カ所で土砂崩れがあった。土砂が流れ出す被害は入山辺などの17カ所。奈良井川や鎖川の堤防は計6カ所で削られた。
 24日現在、一部で通行止めが続いている道路は、県道松本和田線、市道三城線、市道の奈良井川堤防道路、林道よもぎこば線、林道美ケ原線など12路線。
 梓川地区で19日朝から全約3300世帯のほとんどで続いた断水は、20日午後に復旧した。
 市長は会見で、2004年の台風被害を受け、庄内地区の田川に市が設けた排水ポンプの効果を強調。「それでも、今回もぎりぎりまで水位が上がった。県には河床の掘削など早急な対応をお願いする」と述べた。


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