信濃毎日新聞ニュース特集

大雨被害

箕輪で避難勧告拡大 国道153号は26日仮復旧へ
2006年7月24日(15:12)
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 県内は24日午前も降雨が続き、梅雨前線による豪雨災害の被災地は2次災害への警戒を強めている。上伊那郡箕輪町は避難勧告対象を拡大。岡谷市の行方不明者捜索は中断した。県によると、同日正午現在、自主避難を含めた避難者は10市町の計586人。
 箕輪町は24日午前7時、豪雨で土石流が発生した北小河内の斜面に新たな亀裂を確認したとして、新たに8世帯29人に避難勧告を出した。同町では、計88世帯337人が避難勧告の対象となった。
 中央アルプス観光(駒ケ根市)は24日朝、17日から運休していた駒ケ岳ロープウェイの運行を再開した。しかし、その後に雨量規制で乗り場までの県道が通行止めになり、午前9時半に運行を見合わせた。終日、見合わせる方針。
 岡谷市災害対策本部は午前6時半、同市湊の土石流災害現場で同8時から始める予定だった行方不明の花岡滋さん(75)の捜索を、降雨で2次災害の恐れがあるため、延期すると決めた。
 上田市手塚の産川で、市道の陥没個所から軽自動車ごと転落したとみられ、行方不明となっている新聞配達員小林正子さん(57)=上田市新町=の捜索は6日目の24日、雨の中で午前9時から開始。上田署、県警機動隊、消防など約40人態勢で、約8キロ下流の千曲川合流点付近を中心に続いた。
 県は24日、上伊那郡辰野町伊那富の横川川の増水で道路が削り取られた国道153号で、仮復旧道路の整備が終わる見込みになったとして、26日午前7時から2車線で通行可能になると発表した。当初は28日に仮復旧する予定だった。伊那建設事務所によると、土のう積みなどが順調に進んだという。
【写真説明】上部にある公園が崩れる恐れがあるとして、新たに避難勧告が出た箕輪町北小河内久保地区=24日午後0時5分


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