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信毎の本ガイド

山が動く土が襲う 長野県の土砂災害

山が動く土が襲う 長野県の土砂災害

自然・科学 地すべりや工事中の切土崩壊による労災、土石流…。県土の多くが山であり、急傾斜や深い谷、それゆえ川や沢の急流が目立つ長野県は全国でも屈指の土砂災害多発県です。
 元信州大工学部長で現在名誉教授の著者は、県内や周辺で発生した土砂が原因の災害の現場調査に40年来携わり、専門の立場から特に水に着目しながらその発生メカニズムや防止策の研究をしてきました。本書は、その調査ノートを整理した土砂災害研究の集大成。検証する事例は33例で、1985年地附山地すべり(長野市)や、2006年の集中豪雨で起きた小田井沢川土石流など、記憶に新しい災害も登場します。
 若干専門的な内容ではありますが、災害防止のため、道路・治山工事など土木作業にかかわる人々には必携、地すべりなど土砂災害が起こりやすい地域に住む人には目を通しておいていただきたい本といえます。

<主な内容>
●第1部 土石流災害
 地附山地すべり(長野)、奈良尾地すべり(信州新町)、小諸地すべり、鬼無里地すべり、栂池地すべり(小谷)、茶臼山地すべり(長野)など。
●第2部 切土斜面の崩壊による労働災害
 中の湯の水蒸気爆発(安曇)、小川村今崩、同村久木、白馬村北城、阿寺林道(大桑)、長野市泉平など。
●第3部 土石流災害
 妙高災害、宇原川土石流(須坂)、御岳災害(王滝)、蒲原沢土石流(小谷)、小田井沢川土石流(岡谷)など。



読者レビュー(2件)
77歳男性・諏訪市さん(2010年11月24日 09:56) 評価:

豪雨の発生頻度が高まっている現況下で、川上先生のライフワークであった“土砂災害”の研究業績が詳細にわたって長野県下の事例をまとめられたことは、防災上貴重なデータを提供してくれている。第三期層に現れるモンモリロナイトの成因について、この層の海底噴出物の硫黄の二次的変化に触れていただきたかった。(愛読者カードより)


新潟市・49歳男性さん(2010年07月15日 11:55) 評価:

図表、写真が良くまとまっており、事例にもとづいて科学的価値は高いと考えられる。このような自然科学的見地に立った書籍の多数刊行を希望します。(愛読者カードより)



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