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最期の流儀 ガン患者にみる在宅終末期緩和ケアの現実と希望

最期の流儀 ガン患者にみる在宅終末期緩和ケアの現実と希望

社会・ノンフィクション ガンには耐えがたい肉体的な痛みやだるさがあることはよく知られていますが、死への恐怖や不安、残される家族や仕事への心配、存在意義を否定される無念といった心の苦痛をも伴うことはあまり表面に出てきません。こうした心身の苦痛を和らげる医療が「緩和ケア」です。2007年に「がん対策基本法」が施行され、全国に「がん診療連携拠点病院」が置かれるようになった今、「緩和ケア」が注目され始めていますが、さまざまな誤解や認識不足は根強いものがあります。
著者の種山千邦氏は長野県塩尻市で痛みの治療の専門医としてペインクリニック診療所を開業。末期ガン患者の訪問看護と在宅緩和ケアを行っています。本書は14年間にわたるこれまでの在宅緩和ケアの経験と、その間の挫折、悩みを交えながら、在宅緩和ケアの考え方と現状、問題や課題を考えます
訴えているのは「残された時間をどのように過ごすかを自分で決めることができ、患者さんが自らの「生き方」と「逝き方」に向き合えるように、心身の苦痛を和らげる環境を整えるのが、医師や患者さんを取り巻く人々のなすべきこと」。痛みの治療で特に誤解の多いモルヒネ理解の必要性、ガンの告知、「死」を知る教育など、実際に医療の現場でぶつかってきた問題にも踏み込みました。患者の家族の手記も多く、著者自身が実父をガンで亡くしているため、「肉親を看取る家族の思い」が全編を貫いています。



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読者レビュー(1件)
仙台市・34歳女性さん(2012年03月27日 14:22) 評価:

被災地で大勢の遺体を見ました。死と向き合う時間もない姿でした。被災地だからこそホスピスを建てる必要を感じています。おだやかな遺体と死が増えてほしいと思います(愛読者カードより)。



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