信濃毎日新聞出版部
026-236-3377

当オンラインショップは1月15日リニューアルします

信毎の本ガイド

信州雪形ウォッチング〔新版〕

book-yukigata.jpg

旅・歴史・観光  信濃路に春の到来を告げる雪形。北ア、中アを中心に県内の代表的な雪形を紹介して好評だった「信州雪形ウォッチング」がさらにパワーアップして新版になった。
 雪形は山肌に現れる自然の隠し絵のような存在。頭はどこ? 尻尾はどちら向き? 分かってしまえば単純ですが、初めて向き合う人にとっては分かりにくいもの。新版ではイメージしやすいように大胆にイラスト化。実際の雪形図の横につけ加えた。
 新たな雪形は中ア・将棊頭山の双馬、雨飾山の鶴など4種。計27種を紹介。
 いつ、どこで、どの方角を望めば見つけることができるのか。観察ガイドは白馬村在住の著者自身のエピソードをまじえて詳細に。出現位置の目安を示す山岳パノラマ図も一新している。
 子どもからお年寄りまで、だれでも気軽に楽しめる雪形探し。伝承にこめられた、いにしえの人びとの思いにはせつつ、めぐり来る春を楽しんでみませんか。

●信毎本紙掲載記事より---------------
<雪形探し分かりやすく イラスト付け新版出版>

 北安曇郡白馬村神城で宿泊業を営む写真家近田信敬さん(51)が、県内で見ることができる雪形をまとめた「信州雪形ウオッチング」の新版を信濃毎日新聞社から出版した。シルエットだけでは見方が分かりにくい雪形にイラストを付けることで「姿形」をイメージしやすいよう改訂。「雪形探しの決定版になれば」と願っている。

 雪と山肌が描く雪形は県内では50種類以上あるという。人の形のほか、動物、農耕具などに見えるものがある。おのを持ったおじいさんが山を駆け降りているように見える八方尾根の「手斧打ち(ちょうなうち)」など見方が難しく、発見するのに苦労する模様もある。

 2003年に出版した旧版では、無数の残雪模様の中から雪形をシルエットで抜き出し、発見しやすいよう工夫。ただ、「発見してもどこが顔で足か分からない」などといった読者からの声もあり、シルエット内に絵を描いて姿形を詳しく描写したイラストも付けた。

 近田さんはこれまでの調査を基に原画を作製。僧が手に物を持って立つ常念岳の「常念坊」は、手にした物がとっくりという説と、托鉢(たくはつ)用の鉄鉢という2説があるが、とっくり説の方を採用。3人の女性が並ぶ白馬乗鞍岳の「嫁岩」は、花嫁が3人いるという説と、真ん中だけが花嫁という説もあるが、右側の女性が花嫁との説を採用して描いた。「イメージを広げやすいように」と昔話風の素朴な絵柄で27種類の雪形を描いている。

 A5判で143ページ。価格は1600円(本体価格)。県内の書店などで販売している。

(2007年2月9日紙面掲載)




雪形の魅力と楽しみ方(By 信州 安曇野 シンプル・ライフ, 2007年04月15日 21:54)

田淵行男記念館では、田淵行男の遺した言葉「一山百楽(いちざんひゃくらく)」にちなみ、登山の楽しみや自然環境保護の大切さを学ぶ「一山百楽」講話を開講していま...







信濃毎日新聞社出版部 〒380-8546 長野市南県町657 TEL026-236-3377
Copyright© 2017 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun