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信毎の本ガイド

朝未き頃 時代を紡いだ信州の女性たち

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文芸・評論・エッセー  女が「家」のしがらみから抜け出せず、娘、妻、母としてしか生きられなかった時代、新しい女性像探しに果敢に挑んだ女性たちがいた−。本書は、明治・大正・昭和初期に活躍した信州女性19人の生涯を浮き彫りにした女性史集である。
 第1章は、信州が生んだ文豪、島崎藤村の作品のモデルとなった7人の女性が登場。日本の近代詩と近代文学に大きな功績を残した藤村も、古い旧家の体面を守る“家意識”からは生涯自由になることがなかった。そんな藤村の家族として、家を背負い、必死に子供を育てあげた彼女たち。近代の幕開けにあって、新しい家族や家庭、まして新しい女性像を求めることは命がけでもあった。
 第2章は、日本の短歌界と信州教育に大きな足跡を残したアララギ派の巨匠、島木赤彦に影響を受けた6人の女流歌人は取り上げた。彼のまわりに、友として弟子として、妻として恋人として集まった彼女らが、才能を開花させていった過程を克明に追っている。
 第3章の6人は、勤王家、教育者、医師など職業を持って自立した女性たちである。現代にあってさえ、女が自分の意志に忠実に生きるためには、家族、特に夫の理解と、本人の固い意志が不可欠であることは変わりない。彼女たちの人生の軌跡から、これからの女性の生き方の指針を見出すことはできはしないだろうか。
 著者の小林朋子さんは小諸市在住。日本随筆家協会会員として執筆活動を続けている。



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