県教委は27日夜、佐久市内にある岩村田高校工業科、北佐久農業高校、臼田高校を統合して2015年度に開校する「佐久平総合技術高校」の懇話会を北佐久農高で開いた。各校のPTA会長ら委員20人が出席し、10人余が傍聴。3校の教職員でつくる新校準備委員会は、今年秋以降に大部分の運動系のクラブ活動を合同チームに編成し、開校時から新校の一体感を持たせるなどと報告した。
新校は農業、工業科が入る浅間キャンパス(北佐久農高敷地)と創造実践科が入る臼田キャンパス(臼田高敷地)からなり、生徒数は約840人を見込む。両キャンパスが約10キロ離れているため、これまでの懇話会で、一つの学校として一体感を保てるかが学校運営の課題として挙がっていた。
準備委は、テレビ会議で両キャンパスを結んだり、授業で生徒がキャンパス間を移動する際はマイクロバスを使用したりすると説明。クラブ活動は、平日は両キャンパスごとに練習し、休日は合同で練習するとした。今年3月に、新校の制服デザインが決まるとの報告もあった。
委員からの質問は、移動をはじめとする両キャンパス間の連携についてが多く、準備委は「小規模の移動はバスを使用できるが、学校行事などの大規模の移動は検討中」とした。
懇話会は、県立高校再編について地元住民の意見を聞くために09年8月から開いており、13回目。次回は開校の半年程度前を予定している。