信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯田長姫・飯田工業の統合 懇談会で建設施設不安の声
2009年4月29日掲載

 県教育委員会は27日夜、県立高校再編計画案で飯田長姫、飯田工業(ともに飯田市)の2013年度統合について、住民との懇談会を飯田市の県飯田合同庁舎で開いた。飯田長姫を新校地とした県教委の決定に、新たに建設予定の施設や設備について心配する意見が相次いだ。

 両校の同窓会やPTA、県教委事務局などの約60人が出席。県教委は、開校時に全日制は工業科5学級、商業科2学級の計7学級を募集する計画を説明。両校の定時制は10年度以降、全日制は11年度以降の新入生が新校の卒業生になるため、募集時に周知を図るとした。

 新校地について、参加者らは「限られた敷地で教育環境が保たれるか」「統合前に入学する生徒が不安にならないか」と質問。県が十分な財源を充てられるか―との声も出た。県教委の小林一雄・高校教育課長は「教育の質を落とさないよう両校と詰めている段階」とし、今後も地域と話し合いの場を設けるとした。


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