「県立高校の発展と存続を願う会」(久保田元夫代表世話人)は22日、県教委に対し2007年度に一斉実施する高校再編の日程の再考などを訴えるため、県庁を取り囲む「県庁包囲行動」を行った。会の所属団体や再編対象校の関係者、教員ら約400人が参加した。
地域高校の同窓会や地元自治体関係者などでつくる願う会は、県教委が進めようとしている統合や多部制・単位制への転換などについて「地域や学校現場の合意が得られていない」と主張。県庁周囲の歩道に集まった各高校の同窓会員や在校生の保護者らは、のぼり旗や横断幕を持ち、再編対象に挙げられた高校の存続や県民合意による再編実施を訴えた。
会はこの日、「実質的な準備期間が数カ月しかない07年度からの一斉実施にこだわるのではなく、段階実施を含め、柔軟な計画を立てるべきだ」との宣言を採択。萩原清県会議長や丸山県教育長を訪ね、「一斉実施の断念」を訴えた。