信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

自己推薦全日制1.93倍 公立高入試出願締め切り
2006年2月 4日掲載

 県教委は3日、2006年度の県内公立高校の自己推薦型入試(前期選抜)の出願を締め切り、志願状況をまとめた。出願者は1万1176人で受験生の51・9%に当たり、全日制の志願倍率は1・93倍と前年度の1・97倍からやや低下した。定時制は0・80倍から1・02倍に上がった。
 志願倍率が最も高いのは、岡谷南(普通科)の6・19倍。次いで松本蟻ケ崎の5・61倍、上田染谷丘(普通科)の5・07倍、松本美須々ケ丘の4・31倍、松本深志の4・03倍の順。
 自己推薦型入試導入初年度の04年度は、都市部の普通科へ極端に志願が集中した。県教委は、今回は前年度の傾向と大きな変動はないとして、「自己推薦型入試は導入3年目で定着しつつある」としている。
 県立高校再編案で多部制・単位制への転換候補に挙がった野沢南が前年度の3・52倍から1・98倍へ大幅に低下。再編案で統廃合対象となった中野、中条、松代(普通科)は前年度より上がっており、県教委は「志願状況に(高校再編案が)どう影響したか、現段階では判断できない」としている。
 平均志願倍率は、全日制普通科が2・27倍(前年度2・30倍)。職業科は、農業科1・63倍(同1・69倍)、工業科1・57倍(同1・69倍)、商業科1・80倍(同1・85倍)、家庭科2・09倍(同1・87倍)。英語科などの特色学科は1・18倍(同1・20倍)、総合学科は2・28倍(同2・64倍)となっている。
 県教委によると、定時制の倍率が上がった背景には、働きながら学びたい生徒や社会人の入学希望者の増加などがあるとみられる。
 自己推薦型入試の試験日は9日、合格発表は17日午後1時。
 県教委は、3日現在の県内私立高校の学校推薦と自己推薦の志願状況も発表。まだ募集を締め切っていない伊那西と飯田女子を除く14校の定員計3535人に対して、志願者は1925人で定員に占める割合は54・5%。前年同期より112人少なかった。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun