信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

「関心高めて」交流会 転換候補の屋代南と坂城
2006年2月 3日掲載

 第1通学区(北信)の高校改革プラン推進委員会で、多部制・単位制校への転換候補に挙げられている屋代南高校(千曲市)と坂城高校(坂城町)の生徒計約40人が2日、屋代南高で交流会を開いた。「校名が挙がった学校の生徒同士が、高校改革への関心を高めあおう」と開き、多部制・単位制の仕組みや推進委の論議について意見を交わした。
 推進委の論議途中から校名が挙げられ、前回の1月29日の会合で「転換候補として優位」とされた屋代南側が、さらに学習を深めたいと坂城側に呼び掛け、実現した。
 昨年6月の県教委の再編案で候補とされ、昨夏から多部制・単位制の仕組みなどを学習してきた坂城側はこの日、署名集めや文化祭の公開座談会といった生徒会の取り組みを紹介。山崎敏也君=2年=は「自分たち生徒が動かないと、何も始まらない」と、活動の重要性を呼び掛けた。
 屋代南側からは「多部制・単位制になったら地域との交流活動は受け継がれるのか」「ライフデザイン科(被服科)はどうなるの」といった不安が続出。市川結花さん=1年=は「高校生の気持ちを、委員に聞いてもらう機会がもっとほしい」と訴えた。
 坂城側は、推進委を4回傍聴したことを踏まえ、「多部制・単位制は人口の多い都市部が良いという意見が推進委であったのに、坂城か屋代南かに決めて良いのか」「論議が不十分。高校生や中学生の声を聞く必要もある」と問題提起した。
 坂城の竹内有香生徒会長=2年生=は「学校の枠を超えて、高校改革への関心を高めたい」と提案。屋代南の原山啓輔生徒会長=同=も「多部制・単位制についてもっと学び、理解を深めて最善の改革につなげていけたら」と話していた。


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