信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

広域側「協力難しい」 岡谷東・南高同窓会要請の組織
2006年1月28日掲載

 第3通学区(南信)高校改革プラン推進委員会の最終報告に統合案が盛り込まれることになった岡谷東高校と岡谷南高校(ともに岡谷市)の両同窓会などは27日、諏訪市役所で開いた諏訪広域連合の正副連合長会議で、諏訪地区の高校再編問題を地域全体で考える組織づくりへの協力を求めた。しかし、広域連合側は「側面からの応援はさせていただくが、(主導的な協力は)難しい」との見解を示した。
 両校の同窓会とPTAの役員計7人が出席。岡谷南高PTAの高野勝寛会長が「統合問題は地域の小学生や中学生にも影響がある。諏訪地域全体で話し合う機会を設けてほしい」と、正副連合長の6市町村長らに要請した。
 広域連合側は副連合長の林新一郎岡谷市長が、高校改革プランの予算化などをめぐる議論が推進委から県会に移るとの認識を示し、「広域連合では対応に限界がある」と説明した。ただ、昨年12月に正副連合長の連名で第3通学区推進委に統合案の白紙撤回を求める要望書を提出したことに触れ、「統合案が民意を反映していないとの点では、6市町村長は一致している」と述べた。
 両校の関係者は会議後、「地域全体で考える場は必要だとの思いは変わらない。広域連合を含め各方面に引き続き協力をお願いしていく」とした。今後、諏訪地域を含めた南信地方選出の県議にも面会を求め、統合案の白紙撤回や改革プランの実施先送りを訴えていく。


<前の記事 どうする高校改革 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun