信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

推進委、現場視察を終了 多部制・単位制など検討へ
2005年11月 9日掲載

 県内各高校通学区の高校改革プラン推進委員は8日、松本筑摩(松本市)と塩尻志学館(塩尻市)の両高校を視察し、県内外計5校の視察を終了した。

 昼間、夜間の2部の定時制があり、多部制・単位制に形態が近い松本筑摩では、生徒が科目選択する単位制で学級がなく、担任がいない代わりに、担任とほぼ同じ役割を果たす「チューター」を置いていることを説明。総合学科の塩尻志学館では、生徒の進路希望を重視する教育課程を紹介した。

 視察は、県教委が高校再編で各通学区への設置を検討するよう求めた多部制・単位制と総合学科について、委員から「具体像を描けない」といった声が出たことから計画。この日の県内2校と、多部制・単位制の静岡中央高校(静岡市)、太田フレックス高校(群馬県太田市)、総合学科の新田暁高校(同)を訪れた。

 5校を視察した第1通学区(北信)高校改革プラン推進委員会の中村正行委員長は「多部制・単位制と総合学科の利点が確認でき、課題がありそうだということも分かった」と話していた。


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