「箕輪工業高校の未来を育てる会」(会長・平沢豊満箕輪町長)や同高同窓会などは2日、県庁を訪れ、県教委の県立高校再編案で多部制・単位制高校への転換が示されている箕輪工業の全日制課程を存続するよう、約48000人の署名を添えて田中知事や萩原清県会議長に要望した。
会がこの日提出した要請書は、箕輪工業について「卒業生は地域でなくてはならぬ力となり、県内でも有数の工業出荷額を誇る町の基盤を支えている」と指摘した。
知事への要望で、県教委が非公開の審議で再編案を決めたことについて平沢会長は「県教委の進め方は19世紀に向かって走っている感じがする」と批判。「数合わせではなく(議論を)地元に戻し、白紙の形で対応できないか」と求めた。
知事は、生徒数減少の現実を踏まえ「県議会などが白紙撤回を求めているが、無責任だ」として、撤回を要求する場合は代替案を示すべきだ―との考えを強調。これに対し平沢会長は「再編案がどういう過程で決まったか分からず、代替案は出せない」と切り返した。