第2通学区(東信)の高校改革プラン推進委員会は7日、5回目の会合を上田市内で開き、県教委が丸子実を候補に挙げた総合学科の導入について、県教委案とは別に「前向きに検討する」とした一方、野沢南を候補とした多部制・単位制については「他通学区の状況や導入時期などを慎重に考える必要がある」とし、引き続き議論を深めることにした。
委員14人が出席。総合学科について県教委は「高校教育の柔軟化、多様化が求められる中で選択肢の1つ。計画的・政策的な設置が必要」と説明、委員からも「職業観や将来をじっくり考える時間がある」との意見が出された。
一方多部制・単位制については「大都市部はともかく、山谷に遮られた地域に必要なのか」と疑問の声があった。
飯島俊勝委員長は「総合学科は前向きに検討したい」と述べる一方、多部制・単位制については「第2通学区だけでは結論は出ない。一考しないといけない」とした。
会合に先立ち、野沢南の同窓会、PTAら約20人が、知事、県教育委員長あてに高校再編案の白紙撤回を求める要請書を3万1700人余の署名を添えて提出した。