信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

木曽高生徒会調査―文化祭展示 統合「反対」多数
2005年7月17日掲載

 木曽高校(木曽福島町)の生徒会が、同校を木曽山林高校(同)に統合するとした県教委の高校再編案について、住民や中学生らにアンケートを行い、16日から2日間の日程で一般公開を始めた木曽高校の文化祭「谷翔祭」で展示している。この問題を考えるシンポジウムも行い、議論を交わした。

 アンケートは木曽郡と旧楢川村を対象に中学生1031人、一般814人から回答を得た。

 木曽高校の統合案について、中学生の約7割、一般の9割以上が「反対」「どちらかといえば反対」と回答。ただ、中学生の2割は「分からない」と答えた。

 約350人が回答した木曽高生へのアンケーでは、自分が中学3年生だった場合の統合後の進学先として、「郡外」と答えた生徒が73・6%、蘇南高校(南木曽町)の普通科は13・6%、統合後の普通科・理数科は11・2%にとどまった。

 田中勝已・木曽福島町長と生徒らによるパネル討論では「(統合されると)進学に力を入れている(木曽高の)特色が薄まり、進学を考える生徒は郡外に流出する」との声が生徒から出された。
 パネリストを務めた生徒会長の小沢敏之君は「まだまだ疑問がたくさんある。県教委にはもっとしっかり説明してもらいたい」と話していた。


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