信濃毎日新聞ニュース特集

どうする高校改革

飯山市会が意見書可決 「旧通学区単位部会を」
2005年6月30日掲載

 飯山市議会は6月定例会最終日の29日、「拙速に結論を出さず県民合意を得た真の高校教育改革を求める意見書」を可決した。県教委が進める県立高校の再編に対し、全体で議論する前に旧通学区ごとに部会を設け、地域の議論を反映できる機会を求めている。

 意見書では、通学区ごとの高校改革プラン推進委員会が始動したばかりの段階で、県教委が統廃合の対象校名を発表したことは、「たたき台とはいえ高校数の削減ありき」と批判している。

 意見書提出に賛成した議員の1人は「生徒数の推移だけで都市部の高校を残すのではなく、例えば自然豊かな地域校を残し生徒を通わせ、特色ある教育、人材育成を展開することなどができないか。地域から高校教育のあり方を議論できるよう市議会として提案したい」と話した。

 定例会は、総額1億3500万円を追加する一般会計補正予算案など市側提出の34議案を原案通り可決、閉会した。


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