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一茶の地、公開審査に胸躍る フォト×俳句in信濃町

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 「第4回全国フォト×(かける)俳句選手権」(主催・信濃毎日新聞社、特別協賛・ニコン、ニコンイメージングジャパン)の吟行大会は2日目の6日、参加者が上水内郡信濃町内を巡って作った作品を評価する公開審査と表彰を同町の一茶記念館で開いた。最優秀賞は都内の会社員栗原和子さん(46)が受賞し、優秀賞には長野市の荻原宏祐さん(70)、東御市の小川恵美子さん(65)ら3人が選ばれた。

 参加者は5日、俳人小林一茶の出身地の同町内にある史跡などを巡って作句し、組み合わせる写真も撮影。6日は完成した全48作品を、本紙「フォト×俳句」欄選者の写真家中谷吉隆さん、俳人坊城俊樹さん、一茶研究者で俳人のマブソン青眼さん、川柳作家やすみりえさんが審査した。

 公開審査は約50人が観覧。スクリーンに1点ずつ作品が映し出され、審査員の採点で合計点が高い上位4点を審議して最優秀賞を決めた。

 栗原さんの句は「夢問はれすこし嘘(うそ)つき秋の空」。雲がかかった空を背景に立つ2本の消火栓を見上げるように撮った写真を添えた。栗原さんは俳句愛好家だが、本格的な写真撮影は初めてといい、「決勝に残っただけでも人ごとのよう。(最優秀賞は)本当にうれしい」と話していた。

写真説明:最優秀賞作品を映し出し、選者の中谷吉隆さんが講評して締めくくった第4回全国フォト×俳句選手権の吟行大会=6日、信濃町の一茶記念館

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