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「黒田清輝展」長野で25日まで 初期から晩年まで150点

 信濃毎日新聞創刊140周年記念「近代日本洋画の巨匠黒田清輝展」は25日まで、長野市城山公園内の県信濃美術館で開いています。信濃毎日新聞社や同館などが主催。初期から晩年までの作品約150点を展示し、明治から大正の日本洋画界に大きな影響を与えた黒田清輝(1866―1924年)の功績をたどります。

 会場内では、いずれも重要文化財である「湖畔」「智・感・情」をはじめとする数々の油彩や、制作の過程がよく分かるデッサンなどを間近で見ることができます。

 「昔語り」という作品は6人の人物が描かれた大作で、実物は焼失していますが、2年をかけて完成に至る過程を、人物の個性や物語性に合わせて描かれた全身、部分図、裸体といった綿密な木炭による素描画群と、油彩による下絵で見ることができます。男女の手のつなぎ方、肩にもたれる顔の角度などが、制作途中で微妙に変化していく様子から、黒田の作品への意欲と迫力を感じ取ることができます。

 午前9時〜午後5時。14日を除く毎週水曜日は休館。入館料は大人1200円、大学生1000円、高校生以下は無料です。

 問い合わせは、県信濃美術館(電話026・232・0052)へ。

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