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2013年7月 6日〔メディア局〕
長年山岳救助に携わった前県警地域部長の中嶋豊さん(60)=長野市篠ノ井=は、東北信地方の里山の登山ルートをイラストで紹介する「信州山歩き地図 北信編・東信編」を信濃毎日新聞社から出版した。自身のホームページ上でも公開しているイラスト地図は、登山者に人気。中嶋さんは「北アルプスなど有名な山だけでなく、ほかにも信州にはいい山があることを知ってほしい」と話している。
中嶋さんは1971(昭和46)年に県警の警察官となり、山岳遭難救助隊などに所属し、80年にはオーストリアのアルプスの麓にある救助隊に派遣され研修を受けた。北ア・涸沢に常駐していた際は、欧州三大北壁を単独冬季初登頂した登山家長谷川恒男さん(故人)と親しくなり、一緒に涸沢近くの岩壁を登ったこともあったという。
県内の里山登山を始めたのは、山岳遭難救助の第一線を退いたころの96年。記録として残すためにイラスト入りの地図を書き始めたが、登山者が事故に遭わないようにと工夫を凝らすようになった。イラストは水彩絵の具と色鉛筆で立体的に描き、ルート中の岩場や樹林帯を細かく書き込んでいる。これまで登った山は約280山で、地図は約400枚に上る。
今回出版した「信州山歩き地図」では、誰でも登って楽しめる虫倉山(長野市)や独鈷山(とっこさん)(上田市)など53山計74ルートを選んだ。虫倉山は5ルート紹介し、滝が見える眺望の良い場所などを記してある。
県内では、中高年の間で北アなどの人気が高い。「険しい北ア・穂高連峰などに、無理をして行くと遭難しやすい。年齢と体力に応じて楽しく登れる里山は県内にはいくつもある」と話している。
「信州山歩き地図」はA4判、160ページ。1890円で、県内の書店で販売している。
写真説明:「信州山歩き地図」を手にする中嶋さん。眺望のいい場所などをイラスト地図で紹介した