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読解力や文章力、新聞で身に付く 池上彰さん松本で講演

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 松本市出身のフリージャーナリスト池上彰さんの講演会「暮らし学び池上彰の新聞でランクアップ!」(信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞中信・木曽地区販売店会主催)が16日、松本市のホテルブエナビスタで開かれた。信濃毎日新聞社の創刊140周年記念事業の一つ。池上さんは、子どもの読解力向上に新聞が役立つことなどを分かりやすく説明した。

 講演で池上さんは、全国学力テストの算数の問題などを示し、「国語力がないと読み解けない。社会や理科の学力が落ちている子どもを調べたら、基礎的な国語力がないということが結構ある」と指摘。「全ての学力の基礎になる読解力を一番簡単に身に付ける方法」として新聞の活用を勧めた。

 信濃毎日新聞朝刊1面のコラム「斜面」などを利用し、文章力を養う方法も紹介。内容に感心した場合は「どんな発想や論理展開かを分析したり、書き写したりして、文章の工夫に気付くと良い」とした。自身の父が寝たきりになっても枕元で辞書を読んでいたことを紹介し、「いつからでも勉強は始められる。そのきっかけに新聞を読んでほしい」と締めくくった。

 応募した約2400人から、抽選で選ばれた800人余りが熱心に聞いた。松本市清水中学校1年生の赤沢輝君(12)は「ユーモアのある丁寧な説明で楽しかった。勉強にもっと新聞を役立てたい」と話していた。

写真説明:新聞記事を例に取り、ユーモアをちりばめて分かりやすく話す池上彰さん=16日、松本市内のホテル

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