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「信毎選書」7月創刊 自然や風土…テーマ多彩

 信濃毎日新聞社は7月、信濃毎日新聞創刊140周年を記念して、「信毎選書」を創刊する。自然や風土、歴史や人物など多彩なテーマを取りそろえ、順次刊行する。信毎出版部は「選書を通じて活字に親しみ、信州についてさらに知る機会を提供したい」としている。

 第1回配本は3冊。政治学者姜尚中(カンサンジュン)さんの「悩むこと生きること―今日の視角セレクション1」は、2010年11月から本紙夕刊に執筆を続けている「今日の視角」をまとめる。佐久市の放送作家加瀬清志さんの「知っておきたい長野県の日本一―『しあわせ』信州の秘密」は、農産物や建造物など長野県の日本一について紹介。「長野県方言辞典」(信濃毎日新聞社)編集委員長を務めた伊那西高校(伊那市)校長、出野(いでの)憲司さんの「残したい方言―信州のことばアラカルト」もある。

 8月以降も、旧満州(中国東北部)から下伊那郡泰阜村に戻り、帰国者の支援を続けてきた中島多鶴さんの半生を描いた「沈まぬ夕陽―満蒙開拓の今を生きる中島多鶴」(中繁彦著)の復刻版、信州の山々の登山日誌などを収めた「日本山岳紀行―ドイツ人が見た明治末の信州」(W・シュタイニッツァー著)の復刻版、浅間山の信仰について記した「浅間信仰の歴史―火の山の鬼と仏の女神たち」(岡村知彦著)など、順次刊行する。

 全て四六判。第1回配本の3冊はいずれも1260円。県内の書店や信毎販売店で販売する。問い合わせは信毎出版部(電話026・236・3377)へ。

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