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2013年4月25日〔メディア局〕
信濃毎日新聞社は、上水内郡信濃町出身の江戸時代の俳人小林一茶(1763〜1827年)生誕250年を記念し、写真句集「猫と一茶」を出版した。本社の創刊140周年記念事業の一環で、同町の一茶記念館と共同で編集。全国から集まった猫の写真とともに、猫を題材にした一茶の俳句を紹介している。
写真句集はA5判で160ページ。一茶は動物を題材にした俳句を多く残しており、その中でも猫に関する句が330余あり、一番多い。写真は昨年夏に募り、全国から1200点ほど集まった。
5章構成。第1章「猫の日常」では、気持ちよさそうに眠る猫の姿に「陽炎(かげろう)や椽(えん)からころり寝ぼけ猫」。第3章「猫模様」では寄り添う親猫と子猫の姿に「母猫や何もて来ても子を呼(よば)る」と、写真の情景に合う俳句を選んで掲載している。
出版に合わせ、同館は26日から7月7日まで特別展「猫と一茶」を開き、猫の写真パネルなどを展示する。このほか、写真句集に「ねこと一茶・ねごと問答」を寄稿した詩人の高橋順子さん(東京)の講演会を、6月1日に同館で開く。
同館では、近所で飼われている雌の三毛猫「うみ」が猫館長としてかわいがられている。一茶も猫を飼っており、同館は「動物が好きな一茶の優しさを俳句から感じてほしい」と話している。
写真句集は税込みで1260円。県内の書店や信毎販売店で販売する。問い合わせは信濃毎日新聞社出版部(電話026・236・3377)へ。
写真説明:写真句集「猫と一茶」と、一茶記念館の猫館長うみ