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川内、日本人初の優勝 雪降る中7784人完走

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 第15回長野オリンピック記念長野マラソン(日本オリンピック委員会、日本陸連、長野県、長野市、信濃毎日新聞社主催、NHK共催)は21日、長野市の長野運動公園から長野オリンピックスタジアムまでの42・195キロで行った。前半は雪が降る悪条件下でのレース。男子は公務員ランナーの川内優輝選手(埼玉県庁)が2時間14分27秒で制し、男子日本人で初の優勝を飾った。

 国内外のトップ選手から市民ランナーまで9068人が出場。スタート時の午前8時半で気温0・4度と冷え込んで雪が降り、正午でも2・8度までしか上がらない厳しいコンディションの中、7784人が完走した。出場者、完走者とも過去最多で、完走率は85・84%だった。

 川内選手はスタート直後から積極的に前へ出てレースの主導権を握り、40キロ手前で競り合っていたアレクセイ・ソコロフ選手(ロシア)を突き放した。川内選手はことし1月以降のマラソンで3勝目。女子はナターリア・プチコワ選手(ロシア)が序盤から独走し、2時間30分40秒で優勝。岩村聖華選手(肥後銀行)が2時間41分19秒で日本人最高の3位に入った。

 また、同日に開催予定だった第9回長野車いすマラソン大会(県、長野市、NPO法人県障がい者スポーツ協会などでつくる実行委員会主催)は、降雪で選手の安全確保が困難となったため中止となった。運営本部によると、同日朝の時点でコース(ハーフマラソンコース、21・0975キロ)の約3分の1で積雪があった。大会が中止されたのは、東日本大震災や県北部地震の影響による2011年の第7回大会以来、2度目。

写真説明:降りしきる雪の中、積極的に飛び出しレースを引っ張って優勝した川内優輝選手(埼玉県庁)=21日、スタートから約1キロ地点の長野市中越

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