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バイオリン修復を取材 長野でこども記者20人

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 信濃毎日新聞社は9日、信毎こども記者クラブの取材教室「バイオリンのお医者さんてどんな仕事?」を長野市南石堂町の長野ヴァイオリン工房で開いた。バイオリン製作、修復の第一人者で「バイオリンドクター」と呼ばれる中沢宗幸さん(71)=東京、上田市などに工房=を講師に、バイオリンの調子を整える様子を見たり、製作に使う小さなかんなで木を削る体験をしたりした。
 県内の小学生約20人が参加した。中沢さんは、修理に出されたバイオリンを見せ、材料や構造を説明しながら音や傷などを調べた。「これは病気。おなかを開けて手術します」と“診断”。表板(おもていた)を外すと、にかわが剥がれる音がし、「この音で優しい手術かどうかを聞き分ける」など、修復の技を紹介した。参加者は、弓の張り替えも見学し、熱心に質問した。
 長野市の信大付属長野小4年、塚田彩音さん(9)は「お医者さんのような診断の道具も使わず、弾いたりすることで、どこが悪いか分かるのがすごい」と話していた。
写真説明:中沢さん(左から2人目)の話に耳を傾けるこども取材教室の参加者たち

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