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2011年7月18日〔編集局〕
さまざまな分野の診療ができる総合医のあり方や育成について考える市民公開講座「総合医時代がやってくる」は17日、長野市の県農協ビルアクティーホールで開いた。総合医を育て地域住民の安心を守る会(代表世話人・福井次矢聖路加国際病院長)が主催し、信濃毎日新聞社が共催。約230人が聴講し、高齢化社会で必要性が高まる総合医の役割などを探った。
高久史麿・自治医科大学長は基調講演で、高齢者を中心に多数の疾患を抱え、遠くの病院に通うのが難しい人が増えていると指摘。専門外の診療に対応しない医師などへの批判があることを踏まえ、「幅広い診療ができ、必要なら適切な病院を紹介するなどの役割を果たす総合医が地域医療に求められる」と述べた。
医事評論家の水野肇さんが司会し、医療関係者6人が参加したパネル討論で、守る会の福井代表世話人が「専門医主体の医療界には総合医を下に見る雰囲気がある。総合医が働きやすい環境をつくることが必要だ」と強調。伊藤雅治・全国社会保険協会連合会理事長も「総合医が果たすべき役割を明確にした上で、医師を育てる仕組みをつくるべきだ」と訴えた。
田中一哉・国民健康保険中央会常務理事は「信頼できる医師を身近につくり、専門医の『はしご』などを正せば、医療財政の無駄がなくなり、国民皆保険制度の堅持につながる」と、患者側の意識改革を求めた。
【写真説明】市民公開講座「総合医時代がやってくる」のパネルディスカッション=17日、長野市の県農協ビルアクティーホール