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2011年6月17日〔事業局〕
信毎・風土エネルギーフォーラム「地域から育てる脱温暖化」(信濃毎日新聞社主催)が16日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれた。市民や行政関係者ら約230人が参加。基調報告やパネル討論で、地域の自然環境や風土を生かした自然エネルギーの普及について話し合った。
基調講演で、環境エネルギー政策研究所(東京)の飯田哲也所長は、海外との比較で日本の自然エネルギーの普及の遅れを指摘。「エネルギーのうち資源や環境影響で制限がないのは再生可能エネルギー。転換は必然」とした。龍谷大の堀尾正靱(まさゆき)教授は、太陽光の発電量などは「面積に応じる」と地方の優位性を強調し、住民主体でエネルギー転換を進めるべきだと主張。信大工学部の藤縄克之教授は、有望な自然エネルギーとして、地下水を冷暖房に活用する「地下熱エネルギー」を紹介した。
パネル討論では、飯田さんと松本市出身のシンガー・ソングライター美咲さんをコーディネーターに、専門家5人と、聴講に訪れて飛び入り参加した阿部守一知事の計6人が議論。信州気候フォーラム(塩尻市)の平島安人事務局長は「(東日本大震災後)自然エネルギーはブーム。だが、原子力が抜けた分をすべて自然エネルギーで補おうと考えるのではなく、過剰なエネルギー消費を考え直さないと」と指摘した。
他に「豊かな水力や太陽光があっても、地域で活用する人がいなければ駄目」「行政担当者が2、3年で代わり、そのたびに積み上げたものが無になる。専門家が必要だ」などの活発な発言が続いた。
美咲さんと、安曇野市出身の手回しオルゴールシンガー臼井則孔(のりこ)さんのライブ演奏もあった。
【写真説明】「地域から育てる脱温暖化」をテーマに開いた信毎・風土エネルギーフォーラム=16日、まつもと市民芸術館