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2010年11月28日〔編集局〕
信濃毎日新聞社は27日、「デジタル時代 あなたの読書は? 〜本と図書館の未来を語ろう」をテーマにした地域討論会「Wa(輪・話・和)の会」を上高井郡小布施町の町立図書館「まちとしょテラソ」で開いた。約60人が参加し、電子書籍の登場による本の世界の変化、デジタル時代への図書館の対応などについて語り合った。
シンポジウムでは、国立情報学研究所連想情報学研究開発センターの中村佳史さん(33)=東京=が「電子書籍か、紙の本かという二者択一の論議は違う。電子ならでは、紙ならではの表現方法があり、その可能性を考えるべきだ」と指摘。長野市の龍鳳(りゅうほう)書房社長の酒井春人さん(61)は「若い世代がiPad(アイパッド)などを使い、われわれの世代では考え付かない新たな表現方法を構築していくのを期待している」と話した。
まちとしょテラソ館長の花井裕一郎さん(48)は「仮に電子書籍しかないという世界になっても、逆に紙媒体は貴重な資料になる」とし、「図書館から紙の本がなくなることはない」と強調した。
その後、3テーマに分かれた分科会で意見交換。「これからの図書館の役割は?」の分科会では、参加者から「地方の図書館は、その地域の情報を最も詳しく発信する場であってほしい」といった意見が出た。
【写真説明】本が並ぶ図書館内の一角で開いた「Waの会」のシンポジウム=小布施町立図書館「まちとしょテラソ」