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2010年11月20日〔編集局〕
本紙社会面で1〜6月に連載したルポルタージュ「笑顔のままで 認知症−長寿社会」が講談社現代新書から出版され、19日に県内書店に並んだ。
連載は認知症の現状を信州の現場で追い、認知症であっても笑顔で暮らしていける長寿社会のありようを考えた本紙キャンペーン報道の柱の一つ。認知症の本人や家族の不安、葛藤(かっとう)、認知症への対応力が不足している介護施設や医療現場、地域社会の苦悩などを取り上げた。一連のキャンペーン報道は本年度新聞協会賞(編集部門)、第53回JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞などを受賞している。
長野市内の書店で購入した市内のケアマネジャー近藤文雄さん(60)は「連載を機に認知症のことを話しやすくなった。本人や家族の苦悩が身近な問題として描かれ、参考になる」と話していた。
新書のタイトルは「認知症と長寿社会−笑顔のままで」。272ページ、定価760円(税別)。県内の信毎販売店でも購入を申し込める。
【写真説明】書店の店頭に並んだ「認知症と長寿社会―笑顔のままで」=19日、長野市の平安堂長野店