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東山魁夷館開館20周年記念 10月1日から第2期「信州讃歌」

 東山魁夷館開館20周年記念展の第2期「信州讃歌(さんか)」は10月1日から11月30日まで、長野市箱清水の同館と県信濃美術館で開きます。県内各地を取材して描いた東山さんの作品を紹介します。
 東山さんは横浜で生まれ、神戸で少年時代を過ごしました。東京美術学校(現東京芸大)の1年の夏休みに、木曽の御岳山を訪れ、信州の雄大な自然に感銘を受けました。それをきっかけに、四季の変化がはっきりしていて、山、湖、川、渓谷といった地形の変化に富む信州の風景を愛し、数多くの風景画を制作しました。東山さんは生前、長野県を「作品を育ててくれた故郷」と語っています。
 本展は、県と県信濃美術館の主催、信濃毎日新聞社などが共催。飯山市斑尾高原の希望湖を題材に描いた「静映」などを、現地の写真とともに展示します。県信濃美術館小展示室では、野沢温泉(下高井郡野沢温泉村)や上林温泉(同郡山ノ内町)を取材して描いた「たにま」のスケッチ5点、小下図1点、大下図3点、本制作をまとめて展示します。本制作の展示は11月3日まで。見たままの自然から、東山さんが抱いたテーマには不必要な木などを省き、その本質だけを描く。単純な構図の本制作へと至る過程を見ることができる貴重な機会です。
 観覧料は、大人600円、大学生400円、高校生以下は無料です。休館日は、11月3日を除く毎週水曜日と11月4日です。会期中の毎週土曜日と11月3日に、学芸員のギャラリートークなどがあります。
 問い合わせは、県信濃美術館(電話026・232・0052)へ。

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