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「厳しい時代こそ、新しいことを」−信州岩波講座で金子教授

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 信州岩波講座は21日、本年度2回目の講座を須坂市メセナホールで開き、慶大経済学部教授の金子勝さんが「『地方力』の復活−暮らしの場から考える」をテーマに講演した。その後、下水内郡栄村の前村長、高橋彦芳さんと地域活性化の方策をめぐって対談した。
 金子さんは「『地球温暖化を止める』という大義の下で経済を変えていく」ことを提案。環境への負荷が少ない生活をするという意識が高まれば、新しい需要の波が起きる−との考えを示し、「百年に一度の厳しい時だからこそ新しいことができる」と強調した。
 対談で金子さんは「人材がその地域だけにとどまっていては、地域は発展しにくい」と指摘。高橋さんは2008年まで5期務めた村長時代、村の新たな産業おこしに協力してもらう大学教授らを全国から公募した「名誉研究員」制度を挙げ、「地域資源を生かすために、外部の力をどう呼び込むかが鍵だ」と話した。
 信州岩波講座実行委員会はこの日、市内の読み聞かせグループでつくる「子ども読書活動支援研究会」に152冊の児童図書を贈った。
【写真説明】対談する慶大教授の金子さん(右)と前栄村長の高橋さん

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