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戦時中の暮らしを体験 伊那で信毎こどもスクール

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 信濃毎日新聞社は14日、第6回信毎こどもスクール「タイムトラベル1945あのころの宝物」を伊那市高遠町で開いた。ブリキのおもちゃコレクターとして知られる市ふるさと大使の北原照久さん(神奈川県)が、物を収集することの魅力を講演。白米の代用食の試食など、太平洋戦争当時の暮らしや遊びの体験教室もあった。
 北原さんは「紙でもブリキでも大切に保存すれば100年も200年も残る。コレクターは一時預かり所のようなもの」と説明。明治・大正期の日本のポスターに描かれた女性は口を閉じて脇も締めているが、昭和に入ると笑顔や腕を上げるポーズが出てくるといった違いを紹介し、背景を読み解く面白さを伝えた。
 体験教室では、信州社会科教育研究会の教員らがポスター4枚の年代順のクイズを出題。子どもたちは「横書きの文字を右から左に読むのは古い」「英語が書かれているのは外国と付き合えた時期だからかな」と、それぞれの特徴から年代を考えていた。
 サツマイモ入りのご飯を食べたり、木を削ったこまや竹とんぼで遊んだりするコーナーも。もんぺを試着した松本市の小学5年生中村恵理子さん(11)は「歩きにくくて、昔はちょっと不便かなと思った」と話していた。
【写真説明】第6回信毎こどもスクールで講演する北原照久さん(ステージ上)

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