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県縦断駅伝 全15チーム紹介(上)

 第58回県縦断駅伝競走(信濃毎日新聞社、長野陸協、県教委、信毎文化事業財団主催、NTT東日本長野支店、長野日産自動車協賛)は14、15日、15チームが参加し、長野市の信濃毎日新聞長野本社前をスタートして飯田市の飯田合同庁舎前にゴールする216・2キロで行われる。
 昨年は、飯田下伊那が初日4位から逆転優勝。51年ぶりに優勝旗を手にした。優勝メンバーが残る飯田下伊那が2連覇を果たすのか。2日間とも前半にスピード走者を配した全佐久、総合力の高い長野市や上伊那が巻き返すのか。上田東御小県や全諏訪なども上位をうかがい、例年以上の接戦が予想される。
 郷土の期待を背に力走する代表15チームのメンバーや戦力を紹介する。

 ※チーム名左の数字はナンバーカード。メンバー表は出走順で、同じ選手が2回走る場合は省略。◎が主将、Fはふるさと選手。氏名、所属、年齢、出場回数の順。


【1 上伊那】接戦 総合力で勝負

 「一人一人が設定タイムをクリアすれば優勝が見えてくる」。清水監督は2年連続の3位からの巻き返しを図る。
 補欠を含めた選手27人のうち初出場が8人を占める若いチーム。絶対的なエース不在の中、チームの総合力で勝負する。
 2日間とも若手とベテランをバランス良く配置した。チームの鍵を握るのは最終区の松崎。「例年以上の接戦になる」とチーム関係者。アンカー勝負も視野に入れ、松崎の安定感ある走りに期待する。初日最長の10区は、昨年も同区間を走った佐々木に任せる。
 昨年はレース直前のけがや体調不良に悩まされ、思い描くレースが展開できなかった。悔しさをばねに4年ぶり34回目の優勝を狙う。

【メンバー】      
 ▽監督
 清水 良三(NECロジ)48
 ▽選手
F安西 拓弥(平成国際大)19(1)
 小林 正俊(上伊那農高)17(2)
 久保田 隼(飯島中)14(1)
 有賀 雅浩(渡辺製麺)24(4)
 篠田 美樹(長野東高)17(2)
 滝沢  勉(ジェルモ)27(10)
 飯塚 光輔(オートパル)31(4)
 北原 英一(トーハツ)28(9)
 小林 太一(内堀醸造)25(7)
 佐々木跡武(ジェルモ)20(4)
 池上 幸助(トーハツ)27(4)
 守屋 智春(嬉楽Q)50(11)
 倉沢 昇平(創価大)18(3)
 桃沢 大祐(上伊那農高)16(1)
 宮下 裕介(トヨセット)25(3)
 浜  吉彦(ジェルモ)24(4)
 小原 康雄(ジェルモ)35(7)
 竹村 知世(伊那弥生高)16(1)
 丸山 修平(赤穂中)14(1)
 鈴木 昌幸(ジェルモ)23(7)
◎松崎 雄介(駒ケ根市役所)29(8)
 ▽補欠
 池田 大作(ハヤシプレシジョン)27(3)
 田中 秀一(トーハツ)25(6)
 原  広野(伊那北高)17(1)
 渋谷 宥介(伊那弥生高)17(1)
 寺平 悠介(駒ケ根東中)15(1)
 宮沢 加奈(たつの介護)26(5)


【2 松本市】2日目の粘り 期待

 3年連続7位で迎えた今回のチーム目標は「メダル」と渋谷監督。5月の市町村対抗駅伝は3位。昨年は10人いた初出場選手も今年は3人で、多くが経験者だ。目標実現への態勢は整った。
 1区にスピードのある有賀、6区に持久力を併せ持つ羽川、9区に主将でムードメーカーの中川、16区には37歳でフルマラソンを走り、今夏5000メートルの自己ベストを更新するなど好調の百瀬を配置。両日に有力選手をバランスよく並べた。
 初日はトップ集団の見える位置で終え、2日目での粘りを期待する。本番に向けて渋谷監督は「一人一人が1秒1秒を大切にしよう。それがトータルで必ず効いてくる」とメンバーの奮起を促している。

【メンバー】 
 ▽監督
 渋谷 昌英(セイコーエプソン)47
 ▽選手
F有賀  健(早大)23(5)
 小林 大起(松本県ケ丘高)17(2)
 鳥羽 修平(山辺中)14(1)
 羽生田智彦(名大)23(2)
 伊藤 千夏(山辺中)13(1)
 羽川 英一(アルプス技研)29(5)
 原田優一郎(長野県信組)23(2)
 手塚 道夫(松本自衛隊)36(15)
◎中川 敬介(松商学園高教)29(10)
 柴田 拓哉(東北大大学院)23(8)
 青木 友亮(松商学園高)15(2)
 川口 千尋(松本自衛隊)23(3)
 逢沢 智広(エイコー測器)28(2)
 星野 友則(松本自衛隊)30(9)
 降籏 賢人(松本県ケ丘高)16(3)
 百瀬 永吉(東京海上日動)37(3)
 小寺 淳一(松本自衛隊)30(3)
 青木明日香(松商学園高)17(4)
 桑原 大吾(山辺中)15(2)
 関  喜明(松本自衛隊)32(10)
 ▽補欠
 青柳 貴則(松本自衛隊)25(2)
 石田  等(相馬原自衛隊)36(14)
 塩原  卓(松本蟻ケ崎高)18(2)
 高山 雅史(松本深志高)17(1)
 赤羽 晋治(山辺中)15(2)
 浅田 志帆(信大)21(3)


【3 千曲坂城】成長著しい中高生

 2日間走る利根川、久保浩の両エースが柱。利根川は昨季より練習量を増やして順調な仕上がり。久保浩は精神的に一回り大きくなり、走りに安定感が出てきた。
 成長著しい中高生が注目だ。18区中村早は今月1日の県高校駅伝1区で区間優勝。7月の県中学総体で、3区臼田は男子3000メートル、5区真柳は女子1500メートルで優勝。宮入監督は「若手の元気がチーム全体に広がれば波に乗れる」と期待する。
 1日目は好調の1区宮入、初出場の2区山崎で上位に食い込み、2日目長距離区間の16区新井や、アンカー木村の粘りで勝負したい。21区間を走る予定の19人中12人がこれまで5回以上出場。豊富な経験とチームワークで6位入賞を狙う。

【メンバー】
 ▽監督
 宮入 修一(竹内製作所)42
 ▽選手
 宮入 研聡(法政大)20(5)
 山崎佑太郎(千曲署)24(1)
 臼田康一郎(坂城中)14(2)
 佐藤 隆史(信大)23(7)
 真柳 亜美(更埴西中)14(3)
 利根川裕雄(アルプスツール)38(20)
 荒井 賢也(丸子修学館高)16(3)
 久保 浩昭(千曲署)28(9)
◎中沢 忠光(アルプスツール)34(20)
 小野 剛史(しなの鉄道)29(13)
 宮入遼太朗(山梨学院大)19(5)
 牛山 親二(フレックス)45(27)
 諏訪 琢真(長野高専)17(5)
 村沢 智啓(県工技センター)22(9)
 新井 啓太(日精樹脂工業)29(7)
 田上 敬太(篠ノ井高)17(2)
 中村  早(長野高)17(4)
 竹沢 彰博(戸倉上山田中)15(1)
 木村 貴峰(松代高教員)37(12)
 ▽補欠
 久保  仁(飯島工業所)49(22)
 飛田  茂(田口印刷)41(9)
 栗原 泉生(御所苑)30(12)
 中村  秀(長野工高)16(4)
 竹鼻 大貴(戸倉上山田中)13(1)
 山崎 千夏(戸倉上山田中)14(1)


【4 塩尻東筑木曽】出だしで上位狙う

 「全体の仕上がりは70点」と千野監督。けが人も出る中、実力者の中村、エース松野、主将大村を2回走らせるのは苦渋の決断だった。それでも「勝ちたい。チームに貢献したい」と意気盛んな大村を中心に、チームの雰囲気は良い。
 1日目は1区村沢、2区中村で上位をうかがい、6番以内を目指す。2日目は何とか順位をキープしたい。14回出場の大村は、9区の区間記録保持者の実力をどこまで発揮できるか。
 過去最高は3位だが、当時の主力は抜けた。それでも今回の目標、6位入賞を目指し隔週で全体練習を重ねてきた。千野監督は「入賞するために一人一人が百二十パーセントの力を出してほしい」とチームに奮起を促す。

【メンバー】
 ▽監督
 千野 政和(中部電力)51
 ▽選手
 村沢 陽介(信大)21(5)
 中村 純和(中部電力)26(8)
 赤塚 太一(鉢盛中)15(2)
 松野 淳司(岡谷中央郵便局)37(9)
 吉田 夏子(王滝中)15(1)
 奥原 達朗(長野高専)18(2)
 古畑 元気(田川高)18(2)
 塩原 克仁(環境総合テクノス)35(12)
◎大村  一(塩尻市役所)30(14)
 村上 真也(癒しの森)37(21)
 小林  優(セイコーエプソン)31(5)
 木下 知彦(木曽福島郵便局)25(5)
 清沢 星哉(松本深志高)17(4)
 細井  樹(中部電力)19(1)
 青木  陽(松本県ケ丘高)16(1)
 山本紗友美(丘中)15(2)
 島尻 大輔(王滝中)15(1)
F花邑  剛(金沢工大)19(2)
 ▽補欠
 金沢 雅文(松本自衛隊)23(1)
 栢木 大誓(木曽青峰高)16(1)
 増田 和久(塩尻市役所)38(19)
 菊池  学(中部電力)35(2)
 曽根原恒輔(鉢盛中)14(2)
 角屋 有希(信大)20(7)
 小板橋剛大(創造学園大付高)17(1)
 村井  章(塩尻市役所)45(10)
 武井  学(富士電機)40(5)


【5 安曇野市】昨年の8位 目標に

 「全県レベルの選手はいないが、強みは総合力」と和田監督。1区太田を中心に勢いが出てきており、「どれくらいやれるのか楽しみ」と期待する。昨年の8位は何としても死守するのが今大会の目標だ。
 1区太田、2区鳥羽で飛び出し、上位の流れに乗って1日目を終え、2日目につなげたい。33歳のエース丸山は10月の記録会で5000メートルの自己ベストをマーク。和田監督は「毎年苦しい思いをしてきたが、今年は記録もついてきた。物おじせずにやってくれるはず」と信頼を置く。
 昨年から選手に大きな入れ替えはない。実力者の間の「つなぎ区間」のレベルアップもうまくできたといい、良好なチーム状態で本番に挑む。

【メンバー】     
 ▽監督
 和田 泰正(八十二銀行)40
 ▽選手
 太田 正史(創価大)19(3)
 鳥羽 大地(松本深志高)17(4)
 二村 航平(穂高西中)13(1)
◎丸山 純一(ヤマサマテリアル)33(13)
 小合 沙季(穂高西中)13(1)
 高木 一裕(首都大東京)21(5)
 波多野悠人(創造学園大付高)17(1)
 金田 哲生(GAC)35(6)
 和田 泰正(八十二銀行)40 (21)
 内川  隆(内川コーポレーション)31(11)
 高橋 元希(松商学園高)18(5)
F森田  稔(日立電線)23(2)
 中村 祐紀(ジャパンライフ)24(9)
 長岡 千豪(南安曇農高)16(2)
 上条 俊之(松本美須々丘高)17(1)
 小林 正次(安曇産業)40(2)
 藤原 克幸(自衛隊長野地本)44(2)
 丸山 愛真(豊科北中)13(1)
 林  優人(穂高西中)15(2)
 杉村 政徳(GAC)38(17)
 ▽補欠
 百瀬 州一(岩見)45(11)
 大内 直樹(松本市役所)34(8)
 阿部  裕(Fエンジニアリング)28(3)
 高嶋  学(有明高原寮)38(9)
 鳥羽 一彦(東洋計器)44(25)
 筒井 将斗(豊科北中)15(1)
 丸山 香菜(豊科北中)15(2)

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