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さらに高いレベル期待 信毎選賞、1氏2団体に贈る

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 信毎文化事業財団(理事長・小坂健介信濃毎日新聞社社長)は10日、長野市内のホテルで第14回信毎選賞の贈呈式を開いた。昨年12月の第59回全国高校駅伝競走大会で、日本高校最高記録で初優勝した佐久長聖高校駅伝部(佐久市)、NPO法人ビッグイシュー基金でホームレス支援に取り組む長野市出身の池田真理子さん(34)=横浜市、36年前から続く月1回の落語寄席が400回を超えた松本落語会(松本市)に、それぞれ正賞のメダルと副賞30万円を贈った。
 受賞者の家族や関係者ら約80人が出席。小坂理事長はあいさつで、受賞者の活躍が「今後もさらに高いレベルで積み重ねられていくことを期待する」と激励した。
 佐久長聖高校駅伝部主将の3年宮坂俊輔君(18)は「厳しい練習環境の中でも結果を残した先輩たちが築いてくれた伝統を、後輩たちに引き継ぎたい」と決意表明。連覇への期待には「全員が心を一つにする駅伝を今年も都大路でできるようにしたい」と述べた。
 池田さんは「15年前に見た新聞の『野宿生活者8人死亡』の見出しに衝撃を受けた」と話し、「その後の支援に携わる一番のきっかけ」と説明。出産を控えていることもあり、「未来の子どもが希望を持ち、助け合える社会を目指して活動を続ける」と誓った。
 松本落語会は病気欠席した創始者の大島啓愛(よしのり)さんに代わり、世話人の吉田昌栄さん(81)=松本市=があいさつ。会存続が危ぶまれる時もあったが、「継続できたのは、おとこ気のある大島さんを先頭に、家族や会員の支えがあったから」と振り返った。
 信毎選賞は1996年創設。文化やスポーツ活動を通じて社会に貢献し、今後の活躍が期待される個人・団体に贈っている。今回は83の個人・団体が選考対象になった。
【写真説明】小坂健介理事長から信毎選賞を受けるNPO法人「ビッグイシュー基金」の池田真理子さん。着席する佐久長聖高駅伝部主将の宮坂俊輔さん、松本落語会世話人の吉田昌栄さん(左から)

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