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歴史画家・江崎孝坪の仕事展 伊那で24日から約100点

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 伊那市西町の県伊那文化会館で24日から11月23日まで、「歴史画家 江崎孝坪(こうへい)の仕事展」を開きます。日本画のほか、初公開の吉川英治作「太閤記」の新聞挿絵原画や黒沢明監督の映画で使われた衣装のデザイン原画など合わせて約100点を展示し、幅広かった芸術活動を紹介します。主催は、同会館と県、県教委、信濃毎日新聞社です。
 江崎(1904〜63年)は、現在の伊那市高遠町で生まれ、帝展や日展で受賞を重ねました。画題は花鳥画や仏画などさまざまで、特に歴史人物画を得意としました。その知識を生かし、歌舞伎や映画の時代考証、衣装デザインの分野でも活躍。黒沢監督の映画「七人の侍」で美術監修を担当し、米アカデミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされました。
 展示作品のうち「蜘蛛巣城(くものすじょう)」の衣装デザイン原画は、映画のモノクロ画面からは想像ができないほど、鮮やかな色で描かれています。
 会場で11月1日午後2時から、日本画家折井宏光さん=諏訪市=が、作品を見ながら江崎の画業について話します。また、毎週土曜日午後2時から、県伊那文化会館学芸員が作品解説を行います。
 入場料は700円、高校生以下は無料です。26日、11月9日、16日は休館。問い合わせは、同会館(電話0265・73・8822)へ。
【写真説明】映画「蜘蛛巣城」の衣装デザイン原画

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