本格的な夏山シーズンがやってきました。夏休みの山行計画を立てている人も多いと思います。登山コースや山小屋のガイド本は多くありますが、気になるのは、登山口やそこまでの行程ではないでしょうか。
　「駐車場は余裕があるの？」「トイレはきれい？水洗？」「水道は？飲み物の自動販売機はある？」…
　こうした登る前の不安に答えるため、県内４０４カ所の登山口を訪ねて調べ、１冊にまとめたのが本書です。登山コースの情報は一切なし、登山口だけに特化した登山ガイド本です。
　掲載した情報は、駐車場やトイレなどのほか、高速道路のインターチェンジからのアクセス、幅や舗装の有無といった道路状況、携帯電話の通信状況や公衆電話の有無、周辺の立ち寄り湯など。主要な登山口には地図を付け、登山口やそこにある施設の様子、たどり着くまでの道しるべを写真で紹介しています。山岳地にある有名な湿原、湖や沼、滝の入り口も網羅しており、マイカーに常備しておけば、行楽の時に役立ちます。
　全国登山口調査会が編集。同会を主宰する日野東さん＝神奈川県秦野市＝は、信毎から「信州花の湿原を歩く」「信州高原トレッキングガイド」「信州湯けむり登山」を出版しており、どれも人気です。これらの本と併せてご活用ください。
　Ａ５判、３２０ページ、定価２１００円（税込み）。お求めは書店、信毎販売店へ。