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山村の暮らしに密着 大型写真企画「山里のきずな」出版

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 北安曇郡小谷村大網(おあみ)の人たちの暮らしぶりを紹介した信濃毎日新聞社の大型写真企画「山里のきずな」が出版された。2008年中に週1回、計49回にわたって連載。65歳以上が人口の半数を超え、地域行事を続けるのが困難になっている「限界集落」に関心が集まる中、約90人の小さな共同体の助け合いや温かさを伝えている。
 山村の暮らしを間近で見つめようと、記者とカメラマンが、借り上げた空き家に寝泊まりしながら取材した。大網の人たちは、日々の仕事や農作物の収穫に喜びを見いだし、近所で集うお茶飲みなどを通じて家族のような交流を楽しんでいる。
 連載では、1戸1票の総代選挙や住民総出の神社の夏祭り、男衆が寄り合って担う屋根の雪下ろしなど、暮らしの礎となる互いの思いやりに焦点を当てた。
 都市部に比べれば生活は不便だが、50年ぶりに炭焼きを再開したお年寄りは大網での暮らしを「満足ってもんだ」と表現している。
 A5判、172ページ。1575円。県内の主な書店で販売する。問い合わせは本社出版部(電話026・236・3377)へ。

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